第二十話「【出張ドッグシャンプー】起業のビジネスモデルが生まれた瞬間」の続きです。
「離婚よ。」
妻のその言葉にボクは・・・
『出張ドッグシャンプービジネス』で起業することを心に決めた!
ボクの住むエリアは、昭和の高度成長期に整備されたベッドタウン。
自治体が公表している推計世帯数は約10万。
そして、犬の登録数はおよそ1万頭。
この1万頭の飼い主さんのほとんどが、自宅にドッグサロンがやって来る『出張ドッグシャンプービジネス』の存在をまだ知らない。
そこにビジネスチャンスがあると確信していた。
さらにいうと、少子高齢化が進んでいる。
高齢の飼い主さんは愛犬をドッグサロンへ連れて行くこと自体が難しい場合があり、このビジネスはそれを解決することができる。
くわえて、飼い主さん宅へ定期的に訪問するこのビジネスは、愛犬のケアだけでなくコミュニケーションの機会となり、高齢者の社会的孤立を緩和する側面もある。
そうなれば、社会的にも望まれるビジネスになり得ると考えた。
自分の心を整理するために、会社からもらった二週間の休暇。
その間に、本心からやりたいと思えるビジネスと巡り合い、心の中に立ち込めていた霧は晴れていった。
「よし。起業の準備をはじめよう。」
もう迷いはなかった。
はたから見れば、脱サラして未経験の業界で起業するなんて"無謀"としか思われないかもしれない。
それでもこのビジネスは、"自分が楽しいと思える仕事"であり、"家族と共に最高に幸せな人生を送る"という起業する真の目的を達成できると思えた。
休暇最終日の夜、一番の理解者である妻に、会社を辞めて『出張ドッグシャンプービジネス』を起業することを打ち明けた。
会社でのトラブルで思い悩んでいる時も、そっと寄り添ってくれた彼女。
はじめは驚いた表情をみせたが、真剣にボクの話に耳を傾け、時より微かな笑みを浮かべながら頷いている。
ボクが前向きな話をしていることが、嬉しかったのかもしれない。
彼女は、話を聞き終えると物静かに口を開いた。
「わかったは。」
「あなたを信じてる。」
「でも・・・」
「ごはんが食べられなくなったら離婚よ。」
彼女の顔は真剣そのもの。
蛇に睨まれた蛙のように、ボクは黙ってゆっくりと頷くことしか出来なかった・・・
第二十一話「【出張ドッグシャンプー】一番の理解者に起業を打ち明けた夜」を最後まで読んでいただきありがとうございました。
今となっては良き想い出ですが、この日の夜に妻から発せられた言葉は、今でも耳に残っています(^^)
これから起業しようと考えているあなたに大切なパートナーがいらっしゃるなら、その方の理解と協力ほど心強いものないと思います。
ぜひパートナーの方と一緒に成功への道筋を描いてください。
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