第十六話「【出張ドッグシャンプー】起業を相談する時は覚悟が必要」の続きです。
完全に自信を失ってしまった。
何をどうすればいいのだろう。
暗い部屋の中、ボクはベッドに横たわりながら、居酒屋での出来事を思い返した。
「それにしてもそんなにボクのことを否定しなくてもいいじゃないか。」
「考えが甘いのか・・・」
「そんなことはない！」
同僚とのトラブル、精神的に不安定な日々。
会社への不安、そして起業の想い。
どれもがボクの心の中で渦を巻いていた。
もう一度、静かに目を閉じて、自らの心の中と向き合った。
「もう少し冷静に考えるべきなのか？」
「このまま会社を辞めずにとどまった方がいいのか？」
しかし、答えは見つからない。
ただ一つ、確信していることがあった。
このまま会社に居続ければ、自分が壊れてしまう。
それだけは確かだ。
夜が明けるころ、ボクはある決意をする。
自分の心を整理するため、会社をしばらく休むことにした。
その日の朝、会社へ出勤してすぐ上司に面談を申し込んだ。
精神的に不安定な状態である事を説明したうえで二週間の有給休暇を申請し、渋々ではあるが上司の承諾を得る。
仕事に支障がないように、仕掛中のものを片付けてから休みに入った。
休暇初日の朝、外は明るく、鳥のさえずりが聞こえてきた。
新しい一日が始まろうとしている。
ボクはベッドを起き上がり、窓を開けて新鮮な空気を深呼吸。
「こんなに清々しい朝を迎えられたのは、どれくらいぶりだろう？」
これからの二週間が、ボクの人生において重要なターニングポイントになる予感がしていた。
第十七話「【出張ドッグシャンプー】起業を成し遂げるために必要な時間」を最後まで読んでいただきありがとうございました。
起業を考えているあなたがもし、自問自答を繰り返す日々をお過ごしなら、1時間ほどボクとお話しませんか？
何かしらお役に立てると思いますので。
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