第十二話「【出張ドッグシャンプー】苦痛でしかない通勤電車から得られたもの」の続きです。
「あなたが与えたこの試練。どう乗り越えろというのですか?」
ボクは昼休みになると、神様といつもそう話していた。
会社にいる時は、昼休みが気の休まる時間。
正午になると事務所から街へ脱出する。
ボクはこの街が好きだ。
歴史のある街。
文化財にもなっている大きな神社があり、参道が美しく街に溶け込んでいる。
有名なシンガーソングライターの歌に登場する競馬場やビール工場もあり、街はいつも賑わっている。
ランチタイムには、サラリーマンやOLがたくさん出歩く。
その一方で、ママさん達がテラス席でランチを楽しんだりしている。
ボクはいつも何を食べようか悩むのだが、結局のところ選択肢はラーメンか牛丼。
コスパ重視だ。
そんな休息の時間はほどなく終わる。
同僚からの暴言や上司からの心ない仕打ちを受けた、あの事務所に戻らないといけない。
その前にボクは必ず神社の本殿を参拝する。
財布に入っている数字が一番大きな小銭を賽銭箱へ。
神様は越えられない試練を与えないという。
それを信じて手を合わせ、神様と対話する。
「あなたが与えたこの試練。どう乗り越えろというのですか?」
いつも答えは得られないのだが、何かが変わることを期待していた。
参拝を終え事務所へ戻る道すがら、フィットネスジムに貼ってあった会員募集のポスターにふと目をやると、そこには美し女性がボクシングをしている姿が。
それを見て、友人がボクシングジムを開業する告知をSNSでしていたことをふと思い出した。
彼は元プロボクサーで、ケガで現役を引退。
その後、元世界チャンピオンが経営するボクシングジムのトレーナーを長くやっていた。
ボクよりも10才ほど若いがとても勉強熱心で、マーケティングには明るかった。
そんな彼に久しぶりに会ってみたくなった。
ジムの開業祝いも兼ねて、ボクの近況も報告してみようと。
彼にSNSでアポのメッセージを送ると、すぐにOKの返事が。
ちょうどそのタイミングで、神社から太鼓の音が響いてきた。
「神様からの合図かもしれない。」
ボクは勝手にそう考えることにした。
第十三話「【出張ドッグシャンプー】起業に悩む会社員が受け取った貴重な合図」を最後まで読んでいただきありがとうございました。
最後にひとつだけ。
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